ローエンドモデルという選択
「常に小さなものを選ぶ」
これは何かを選ぶときの私の行動パターンみたいなものです。
選択肢があったら一番小さく、非力で、矮小なものに魅力を感じてしまいます。
え?
いきなりなんですか?という感じですね。
この「自分のスタイル」が今回の記事を読み進めていく上でのキーワードです。
今日は私が仕事で使用しているメインマシン(PC)についてご紹介します。
とはいっても、ただ使ってるパソコンのブランドとスペックを公開しても面白くないですよね。
ということで、なぜそのPCなのかや仕事で使う上での強みや弱点、こんな人に向いてるよ、なんていうことも混ぜながらご紹介できればと思います。
仕事の道具は事業主にとって常に関心ごとです。
あぁ、私の仕事ですがウェブエンジニアなのでもちろんプログラミングがメインの作業です。
そこに、グラフィック等の仕事が入ってきます。
そんな私が仕事で使用しているメインマシンは、MacBookAirのローエンド(一番安い)モデルです。
スペック
- 2020年発売
- SSD256GB
- メモリ8GB
あれ?プログラミングをやるのにちょっとスペック低すぎない?
と思われた方もいるかと思います。
そこはちょっとしたアイディアで乗り越えましたので、ちょっと後でご説明しますね。
スタイルに合った選択
道具を選ぶときの基準って人によって様々ですよね。
- 周りにそれを使っている人が多いから
- 逆に大は小を兼ねるということで一番良いやつを選んだ
- 自分のスタイルに合うものを選んだ
私の場合は最後の「自分のスタイルに合うものを選んだ」ですね。
私の仕事のスタイルは「機動力と汎用性」です。
何よりもまず軽量で使いやすいということ。
これは、自宅以外で作業することがほとんどの私ならではのこだわりです。
ただ、それゆえに大きなデメリットもあります。
それは、「大抵の場合、軽量なものは非力である」ということですね。
今回で言うと、MacBookAirはもちろんMacBookProに比べて全てが非力です。
ただ、軽量さとコンパクトさには優れています。
もちろん、非力ゆえに困ったことがいくつもありました。
- ローカル環境で開発していたらPCが固まった
- デザインソフトが動かなくなった
- メモ帳さえも立ち上がらなくなった
- 容量が小さすぎてファイルを捌ききれない
- バッテリーがすぐに無くなる
- 動画など大きな処理ができない
そして、これらの課題を1つ1つ丁寧に解決していきました。
え?
面倒臭いじゃないですか、最初からproを買えばいいじゃんって?
いえいえ、それは汎用的な技術の習得の機会を逃しているようなものです。
道具ではなく能力で課題を解決した時に、技術は進化すると思っています。
具体的にはこんな感じで課題は解消されました。
- ローカル環境で開発していたらPCが固まった
- 開発はVPS上で行うことでマシンのスペックに依存しなくなった。
- デザインソフトが動かなくなった
- 小容量のファイルに分割して流用することで対応できた。
- メモ帳さえも立ち上がらなくなった
- 開発環境をVPSに移したことでPCのメモリが解放されてサクサク動くように。
- 容量が小さすぎてファイルを捌ききれない
- 毎日GitやGoogleにアップロードすることで常にPCの中は綺麗。
- マシンチェンジや故障のバックアップ対策にも。
- バッテリーがすぐに無くなる
- VPS開発にしたおかげでバッテリーが3倍くらい長持ちするのでそもそも不要。
- 念の為、24,000mAhの大容量モバイルバッテリーを常備。
- 動画など大きな処理ができない
- そもそも動画の仕事を捨てました。
- プログラミングやデザインに集中するためにも。
ほとんどの問題は仮想環境というかVPSを使用することで解消しましたが、それ以外にもクラウドの使用など細かいテクニックで解消できました。
結果的に、機動的で汎用的な環境が整うことになったので大満足ですね。
これなら、自分のPC以外でもすぐに同じ環境を整備できます。
疎結合を目指して
プログラムを書く際は「疎結合」というものがよく話題にあがります。
疎結合とは、プログラム同士の関係性が薄い状態のことです。
これの何が良いかというと、問題が起きた時に影響範囲が少ないことです。
密接に絡み合ったプログラムだと問題が起きたら全てに影響するんです。
なので、プログラミングの際は分割して分割して疎結合を目指すことがセオリー。
作業環境についても、疎結合を目指していきたいですね。
自分の今持っているPCに全て入っていて、これがなくなったら終わる!
みたいな状況を解消していくことが重要でしょう。
疎結合な環境だと、新しい技術やツールも導入しやすいですからね。
ぜひ、挑戦してみてください!
道具 VS 能力
課題を解決する際には2つのアプローチがありますよね。
- 道具を使って解決する
- 能力を使って解決する
非力なマシンを使いこなすには、2の自分の能力を上げていく必要があります。
安易にスペックを上げるのではなく、試行錯誤の末に見つけた解決策。
その積み重ねが技術者としての能力を底上げすると思います。
最大ではなく最適を探す
今回はやけに長くなってしまいました。
こだわりぬいたマシンと環境なだけに熱弁モードに入ってしまいましたね。
まとめですが、あなたも何かを選ぶ際は「最大ではなく最適」を探すようにしてはいかがでしょうか。
最適を探すのは、自分にとってちょうど良いものを探すことです。
無駄が少なくパフォーマンスは高い。
しかし、そのためには自分のスタイルと道具の特徴を理解しておく必要がある。
自分はこういう人だから、こういう特徴を持った道具と相性が良い。
これができるようになると、仕事の精度も速度もぐんと向上するはずです。
よくあるご質問
Artisanの活動頻度を教えてください
エンジニアなのですが、Artisanに参加できますか?
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