2023-10-12

ノンデザイナーだけど一目置かれたい人のための4つのコツ

この記事を3行でまとめると?

  • 4つのコツを押さえるだけで悪くない(Not Bad)なデザインを目指せる。
  • デザインは情報の整理。
  • ノンデザイナーのための4原則。

パワポな学生

私は大学生の頃、妙に凝ったパワポを作る大学生でした。

皆さんの周りにもいますよね。

ゴリゴリに、パワポのデザインをカスタムする人。

大学生ってゼミや講義なんかで、パワポを使った発表がかなりの頻度であります。

そのパワポ作りに結構時間を使っていました。

毎日何時間も作業して、それが何週間も続くんです。

特に学年が上がると作業量が増えるので、映画を見る暇もありませんでした。

そんなパワポに忙殺されていた学生時代ですが、ある日OBがゼミに来てくださいました。

そのOBは学生のスカウトに来ていたんです。

学生をスカウトに来るのか!

と驚いたのですが、さらに驚くことがありました。

その先輩が作ったパワポが、見たことないほど見やすいんです!

内容も整理されており、装飾も最低限、だけど寂しすぎない。

びっくりするほど洗練されたデザインでした。

「さすが社会人は違うな・・・。」

「これを作るのにどれだけ残業したんだろう。」

「もしかして課金でもしたのかな」

「社内のデザイナーが作った・・・?」

なんて思いながらプレゼンを聞いていたら、OBの話の内容は一切入ってきませんでした。

そして最後にお決まりの。

「何か質問はありますか」の時間。

「おぉ、チャンスだ」

と思って恐る恐る「このパワポってどれくらい時間かけて作ったんですか?」

なんていう的はぞれ極まれりの質問をつぶけてみました。

すると帰ってきた返答は、

「1時間ですね」

びっくりして固まってしまいました。

パワポ作りに関しては、その人の10倍時間をかけてもクオリティは10分の1程度が良いところでしょう。

「自分の努力はなんだったんだと」

もちろん、これじゃ終われませんね。

プレゼン終了後、OBの元にすたすたと歩いて行きました。

そして、もちろん質問しました。

「どうやったらそんな綺麗なスライドを1時間で作れるんですか」と。

はい、そうですね。

全く的外れな学生さんです。

「会社のことを聞くんじゃないのかい」と。

でも先輩は優しく教えてくれました。

最低限の基本さえ押さえれば、誰でもできるんだよって。

そしていくつか本を教えてもらいました。

そこからはデザインについて非常に興味を持ったので、数々のデザイナーさんにおすすめの勉強法や業務内容などを聞いてまわりました。

すると、卒業までにパワポの制作時間が当時の1/5まで短縮されていました。

もちろん、デザインや内容は以前より洗練されて。

特別なデザインの勉強をしたわけでもなく、スクールに通ったわけでもない。

単に6ヶ月間、基礎を徹底してトレーニングしました。

たったそれだけで、びっくりするほどデザインのコスパが改善されたんです。

今日の記事は、そこから得た学びを共有したいと思って書きました。

時間のない個人事業主のための、最低限のデザイン基礎です。

どんな人のための記事なの?

  • ノンデザイナー
  • メニュー表などをよく作る
  • お知らせなどを自分でつくる
  • デザインなんて勉強したことない
  • デザイン勉強したいけど時間ない
  • デザイン勉強したことあるけど挫折した

何を教えてくれるの?

4つのコツ

ダサいデザインを生み出さないためのには4つのコツ(基礎)があります。

何かをデザインする際に、この4つを押さえておけば大丈夫。

素晴らしいデザイン!とはならないまでも、ダサくないデザインを目指すことができます。

何事も大事なのはまずダメなものを作らないことですよね。

良いものをいきなり作るのではなく、悪くないものをまず作る。

そこから良いものにしていくというのがスムーズな流れだと思います。

Done is better than perfect.

「完璧を目指すより、より速く終わらせる方がよっぽど重要だ」

Meta(facebook)のCEOがよくいう言葉ですね。

デザインに関して、これが非常によく当てはまると思います。

特に凝り性の人。

未経験のジャンルでも、最初から完璧を目指そうとします。

どれだけ時間がかかろうと、納得するまで辞めないんですね。

これ、個人事業でやっちゃうと結構危険です。

料理人がお客さんよりもチラシ作りに没頭し続けたら。。。

と考えるとちょっと怖いですよね。

まずは、素早く終わらせる。

クオリティはそこから上げていけば良い。

具体的にはどういうことなの?

デザインの基礎には4つありますが、ここではそのうちの一つをご紹介します。

残り3つはシリーズものとして随時解説します。

近接

まずは、近接という考え方ですね。

「人は近い要素を1つの意味のあるまとまりだと認識する」

近接は、知っている人とそうでない人では雲泥の差がつくほど効果的な技術です。

4つの基本の中でも、最も効果的だと個人的には思います。

プロほどこの近接を上手に利用しているなって思います。

いわゆる、アカぬけたデザインへの1歩目ですね。

大体の場合、自分の作ったデザインに関して

なんか違うなあ・・・

と思うと、何かを足し算して補おうとします。

そしてさらに酷いものになっていく。

お子様が最初にママのお化粧を真似しようとしてぐちゃぐちゃになっていくのに似ていますね。

しかし近接を知っていれば、うまく対処できます。

闇雲に何かを足すのではなく、要素を動かすだけで十分だと気づくからです。

では実際に見てみましょう。

今回はショップカードを例にしてみますね。

例えば、こんな感じのデザインを作ったとしましょう。

このデザインに対して、「なんか違うな」

と思っちゃった自分がいます。

そこで、要素を足してみます。

今回はカラーリングでいい感じにまとめようとしました。

さらに悪化しましたね。

では、気を取り直して最初のデザインを近接を使って整理してみます。

最初よりはマシになったんじゃないでしょうか。

要素を動かしただけでサイズなどは何も変化させていません。

「このカードには2種類の情報がある」

「上の方はブランド名とかキャッチコピーだな」

「下の方が連絡先情報か」

と直感的に理解できるのではないでしょうか。

読み手に、「考えさせず、直感的に」理解してもらう。

これってかなり難易度の高いことだと思います。

こういう感じで、デザイン4原則は1つ押さえるだけでも大きな効果が期待できます。

「小さな労力で大きな効果」

は個人事業の基本ですからね。

そのためには、個別具体的なテクニックではなく基本を抑える方が賢明です。

ノンデザイナーブック

これらのデザイン4原則は、私が勝手に考えたものではありません。

こちらの本を参考にしています。

  • ノンデザイナーブック
  • 著者: Robin Williams(著者), 吉川典秀(訳者)

この本は題名の通り、デザイナーではない人のためのデザイン参考書です。

難しく複雑なことは書かれておらず、デザインの基礎だけが書かれています。

非常に読みやすい1冊ですので、4原則の詳細を知りたい方は是非。

なぜそんなに大事なの?

なぜ「デザインの基礎」なんていう記事を書くことになったのか。

それは、本業に集中できていないという相談がよく来るからです。

「美容室を作ったのに、接客や勉強よりもチラシやロゴのことばかり考えてしまいます」

「そっちの作業をしている方が楽しくなってしまうから」

その気持ち、すごくわかります。

自分のブランドですからね、色々とビジュアルにこだわりりたいんです。

ただ、デザインは「ここまでやる」という線引きが難しいんですよね。

工数の見積もりって、プロでも難しい作業ですから。

デザインの原則は、その1つの解決策としてご紹介しました。

デザインに対する最適なラインを知る。

これが、ここまでやる!というラインの目安になるはずだと思ったからです。

それでは、デザイン4原則、あと3つです!

よくあるご質問

Artisanの活動頻度を教えてください

Artisanは基本的に1ヶ月に1回、2時間程度開催しています。そこでは、ブログのアイディアやサイトの改修を行なっています。 参加は強制ではないので、ご安心ください。そのとき暇なメンバーがフラッと参加する感じです。

エンジニアなのですが、Artisanに参加できますか?

Artisanは利益組織ではありませんので、給与はでず、有志の集団です。 趣味程度の活動です。 興味がありましたら、インスタグラムよりご相談くださいませ。 現在だと、ウェブデザイナーさんやフロントエンドのエンジニアさんにきていただけると、非常にありがたいです。

wordpressのテーマ作れますか?

ワードプレスのテーマ開発は得意なメンバーがいます。 実際にwordpressでサイト制作を請け負う際は、全てオリジナルテーマを作っております。 また、一般用にwordpressテーマ自体を販売もしております。

Artisanってデザイナー?

どちらかというと、エンジニです。 ウェブデザインやグラフィックも多少やりますが、メインはウェブ開発者ですね。

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